【法律コラム】正しい知識を得るには?

2017-04-12

こんばんは。

本日は、いつもとは異なったテーマをあげてみました。

最近では、弁護士ではない一般の方たちも、Googleなどの検索エンジンを利用して、インターネット上で、法律に関する専門的知識を得たり、あるいは、掲示板などで情報を得たりすることも可能になり、非常に便利になりました。

しかし他方で、本当に正しい知識や情報を得ることも、実は難しいように思います。

例えば、交通事故の損害賠償問題。

「自賠責保険基準は低額で、自賠責では最低限の補償しか得られない」といった情報は、インターネット上で当然のように掲載されています。

もちろん、基本的にはそのとおりです。しかし、自賠責保険ならではの長所もあります。通常の賠償に比べて、因果関係や損害の立証が形式的で、かつ、認められやすいこと、大きな過失がなければ過失相殺による減額がないことなど…複数の長所があり、利用方法によっては、比較的大きな効果を発揮します。

それを一概に、「自賠責保険=×」のようなイメージで情報を発信すること、あるいは受け取ることは、あまりよいことではありません。

もうひとつ例をあげれば、「後遺障害の申請は、被害者請求でやるべき。任意保険会社に任せると、反対意見が提出されて、適正な認定がなされない」

この点も、基本的には、被害者請求を採用した方がよい(無難である)と思います。しかし、任意保険会社に任せた方が時間的に早い場合があり、一応の長所もあります。また、最近では、任意保険会社が反対意見を提出して、後遺障害を軽度の等級にしようとするということは、ほとんど聞いたことがありません。

それを一概に、「任意保険会社に任せること(事前認定)=×」といったイメージで情報を発信したり、受け取ったりすることに、少し疑問があります。

長くなりましたが、どのような情報も、うのみにせず、正しい知識や情報を得るために、よく吟味することが重要です。そうはいっても、法律問題については専門性が高いため、まずは、弁護士に直接会ってたくさん質問して下さい。その上で、さまざまの観点から正しい知識や情報を提供してくれそうな弁護士であるかどうかをよく吟味して判断する必要があると思います。

 

弁護士 坂根 洋平

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